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本日は、いつもシェフレピを楽しんでくださっている、「那須高原こたろうファーム」の渋江さんご夫妻(渋江和彦さん、陽子さん)に、シェフレピを利用した感想をメインにお話を伺っていきます。どうぞ、よろしくお願いします。
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シェフレピを使い始めたきっかけ
ーー早速ですが、シェフレピを使い始めたきっかけをお聞かせいただけますでしょうか?
和彦さん:もともと私自身、料理をした経験がほとんどなくて、妻に作ってもらってばかりでした。
農家を始めて10年ほど経ちます。もともとレストランやホテルさんとの取引がとても多く。
そのなかでシェフの方々と仲良くなっていくうちに、「取引先となるシェフの方々のニーズや、料理と食材の関係性についてもっと理解すれば面白くなるのでは。そのためにはもっと料理について勉強しなければいけないな」と考えて、たまたまシェフレピさんを見つけたというのがきっかけでしたね。
特にきっかけとして強かったのが、関口シェフのこのツイートの言葉を見たことですね。
この前メディア関係の取材を受けた時に「ネットにある料理写真を見て信頼できるレシピだなって思う基準はなんですか?」って問われて 「イタリアンパセリを飾りとして使ってないところですかね!」って我ながら良い回答だと満足してたら割とスルーされたのがボディにきた by 関口シェフ
▼元の投稿はこちら
https://x.com/yukihide_lion/status/1533251334203269120
レストランさんとかと取引が多いので、飾り系の野菜を常々考えているんですが、単に彩りだけで提案していたなと反省した次第です。
ーー実際にシェフレピを使って料理作りをはじめてみて、料理と食材の関係性について納得感は得られましたか?
和彦さん:まだ消化しきれていないというのが正直なところです。
ただ、レシピの動画で「その食材を選んだ理由」が紹介されているのを見ると、納得できる部分がありますね。素人ながら、「なるほどね」と感じ、納得感もあり、とても勉強になります。
シェフレピで感じた驚き
ーーシェフレピを使う前には思いもしなかった驚きはありましたか?
和彦さん:当たり前のことかもしれませんが、「料理って大変なんだなぁ」と感じましたね。
たとえば「押し切りにする」「引いて切る」のように、食材の切り方ひとつ見ても、それぞれ意味があるんだなぁと。
こういったテクニック面の知識は、普段料理をしていなかった身からすると全然知らなかった内容なので、新鮮な発見がありましたね。
この大変さは、決してネガティブな意味での「負担」ではなくて、おいしさへの過程や工夫として納得感があり、ポジティブな意味として捉えています。
私自身、料理には「完成」という終わりがあるので、料理に工夫を凝らすことに苦痛は感じません。完成すれば、美味しい料理を楽しめ、家族も喜んでくれますしね。
なんとなく想像していたことでしたが、自分で料理をするときの、食材集めの大変さもありますね。
特にスパイスやハーブ類などはビンや小袋で買うことが多いですが、使い切るのが難しいです。その点、シェフレピさんは食材が分量分届くのが嬉しいです。
その反面、メニューによっては、同じ料理を再び作るとなると地方では材料を揃えるのが難しく、再度食材キットを購入しないと再現しにくいという点がデメリットとして感じますね。
あとは、料理によっては、動画中に調理器具の後片付けのタイミングまで教えてくれます。
料理をしながら後片付けもスムーズに進むので、妻からも喜ばれますね。
陽子さん:私の友人はよく、「夫に料理を任せると、後片付けをやらされる」と愚痴をこぼすのですが、うちの場合はそれがないので助かっていますね(笑)。
勉強としてはじめた料理が家族にも喜ばれる楽しみに
ーーこれまでシェフレピで最も印象に残っている料理はなんですか?
和彦さん:自分で肉をきざんだ麻婆豆腐です。はじめは、ひき肉を使うものだとばかり考えていましたから。でも、とても美味しかったですね。シェフレピさんは、レシピ通りに作るとどれもとても美味しく仕上がりますね。
どの料理も、スパイスを含めてすべて分量が決められているので、それを守っていれば失敗しないです。素人が目分量で料理をするのとは違って、味が保証されていますよね。「このレシピだと塩の量が多いんじゃないかな?」と思っても、レシピ通りに作るとちょうどいい味わいになるのがすごいですよね。
ーー料理をするうえで面白みを感じることはありますか?
和彦さん:自分で料理するようになって、とても面白さを感じています。
自分の料理を食べてもらえて、妻が喜んでくれるので嬉しさや達成感を感じます。
これまでは友人が来たときにバーベキューをするくらいでしか料理をしていなかったので。
陽子さん:夫からシェフレピで料理を始めることを聞かされておらず、家に食材が届いて「今日は俺が作るよ」と伝えられたときはびっくりしましたね。
シェフレピさんは分からないことを事細かく教えてくれるので、最後まで私が助けに入らずに済むので助かっています。
仕込みが必要な料理は前の日からしっかり準備していて、微笑ましい光景です。
家族が集まった時の会話になる料理
ーー奥さんにお聞きしたいのですが、シェフレピを始めた旦那さんに対して、心配に感じることはありませんでしたか?
陽子さん:特に心配することはありませんでしたね。料理の初心者だからこそ、レシピに忠実に作るだろうなと思っていましたので。
心配ではなく、嬉しさのほうが遥かに大きかったですね。
「座っているだけでご飯が出てくる」のは本当に嬉しいものですよ(笑)。
主婦にとっては、自分が作らなくてもいい日があるというのは、夢のような話なんです。
別の仕事をしている間に「ご飯できたよ」という日が少しでもあると、本当に助かりますね。
そのご飯がとても美味しいというだけでなく、フレンチなど自分では普段なかなか作らないような特別感のある料理が出てくるのが、シェフレピさんの良いところではないでしょうか。
旦那が料理を作る日は、私はワインを用意して待っている。幸せなひとときですね。
私自身、料理をすることが嫌いではなくて、自分で料理をする時間も大切にしています。でも、月に1〜2回、旦那さんに料理を作ってもらえると嬉しいなぁと思います。
ーー旦那さんに作ってもらった料理で、なにか印象に残っているものはありましたか?
陽子さん:ポトフですね。それぞれの食材を別茹でするんですが、その発想は主婦目線で考えたことがありませんでした。それまでポトフは「全部入れて一気に作る楽な鍋料理」という認識だったので(笑)。
ひとつひとつ食材を入れていくので、出来上がるまでに4時間ほどかかっていたのを覚えています。
レストランで提供されているような、にごりのない澄みきったとても美味しいポトフを自宅で楽しめました。
レストランで提供される料理に対する目線が変わりましたね。これだけ多くの手間がかかっているのだな、と。
あと、シェフレピで料理を作ってもらうと、これまでになかった会話が生まれますね。ポトフを作ってもらったときには、「なんでこんなにスープが澄みきってるの?」っていう質問をして、説明をしてもらったりしました。
家族が集まった時の会話になる料理が出てくるのはすごく嬉しいですね。
▼ポトフ
https://chefrepi.com/recipes/pot-au-feu-hb
シェフレピを使ったことによる仕事(農業)への良い影響
ーーシェフレピで受けるレッスンを選ぶ基準はありますか?
和彦さん:たまたま取引先にフレンチのレストランがあったことがきっかけで、フレンチ系のレッスンを受けていますね。
これからもニーズがあれば、新しい作物を作ってみて、そこから新たな料理にも挑戦してみたいなと思っています。
ーーシェフレピを受けたことで、仕事に何か良い影響はありましたか?
和彦さん:「うちでは野菜のセット販売なども行っているので、“料理を作るための野菜の組み合わせ” というのは、常に意識しています。シェフレピで料理を作るようになったことで、セットで揃えたい食材の組み合わせの幅が自分の中で広がりました。」
たとえば、ポトフでいうなら、じゃがいも・にんじん・キャベツといった食材たちのように「お客さんに届いたときにどのようにしてひとつの料理になるのか」ということをより考えるようになりました。
ひとつひとつの野菜を美味しく育てる、ということも大切ですが、料理の完成形を想像しながら、食材の組み合わせを提案できるのがベストですね。
ちなみ、じゃがいも・にんじん・キャベツは育ててはいるのですが、同時期に採れるわけではないので、現状では一緒には送ることができていません。「一緒に送るべきだよなぁ」と課題として捉えています。
こういったことをより意識して課題として発見できたのもある意味いい影響かもしれません。
ーーこれから受けてみたいレッスンはありますか?
和彦さん:いま思いつくものだと「パテ・ド・カンパーニュ」とか、いつも口にしないような特別感あるレシピがいいですね。普段、見るものも口にするものも野菜が多いので、野菜以外のレシピに自然と惹かれているのかもしれません(笑)。
▼パテ・ド・カンパーニュ
https://chefrepi.com/recipes/pate-de-campagne-kiyohuji-koki
ーーあるといいなと感じるイベントなどはありますか?
和彦さん:この間も開催されていましたが、料理人さんと話せるイベントがあるといいですね。食材選びのポイント・理由など、特定のテーマに絞っていろいろ話を聞いてみたいです。
やはりレストランに行ってもなかなかシェフに根掘り葉掘り聞く機会は少ないので気になっています。
▼実施された過去のイベント
https://chefrepi.com/magazine/chefrepi-plus-event-report/special-events-dissect-and-understand-kokyu-report-20230228/
ーーさいごに奥さんに質問です。家族のために料理を作りたいと考えているお父さんはたくさんいると思うのですが、料理をするうえで気をつけてほしいことなどあれば教えてください。
陽子さん:すべての男性にというわけではないですが、旦那に置き換えて話すとすると、負担に感じないように、とにかく楽しんで料理してほしいですね。義務感とか持ってしまうと、苦痛に感じてしまうので。
そういう思いがあるので、料理を楽しむうえで、レシピ通りに作れば必ず美味しいものが作れるシェフレピさんはやっぱりいいですよね。初心者でも失敗を避けられるので、うちの夫も楽しんで料理しています。成功体験を積むと、自信にもなりますしね。
これからは、手の抜きどころが分かるようになってくると、より料理に対するハードルが下がってくるのかなぁと思います。
あと、シェフレピさんは料理の盛り付けまで見せてくれるところもいいですよね。料理を作るところまではできても、料理を美味しそうに盛り付けるのはなかなか難しいですからね。シェフレピさんのレシピは、どれも出来上がったら写真を撮りたくなるものばかりです!
【那須高原こたろうファームについて】
那須高原で30種類を超えるカラフルなトマトを中心に、年間150種類を超える高原野菜を栽培。野菜の詰め合わせなどを販売。
こたろうファーム厳選の食材のセットは、自宅にいながら那須高原を楽しめると人気を博している。
https://www.kotarofarm.com/
【撮影場所:SUDA COFFEE】
「旅の途中のカフェ」というコンセプトで、新鮮挽きたてコーヒーで旅の途中にホッと一息つけるカフェ。自身もサイクリストである店主の須田さんが営むカフェということもあり、サイクリストのためにスタンド、空気入れ、パンク修理キットを常備しており、サイクルピットとしても活用されている。
http://www.suda-coffee.com