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料理の仕事をしていてもなかなか手にしない食材が魅力なんです

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有賀 薫 さん(スープ作家)

シェフレピ愛用者にインタビューする「シェフレピを楽しんでいます」の第1回は、スープ作家としてテレビや雑誌、ウェブで活躍する有賀薫さんです。シェフレピが2021年4月にリリースされて以来、10品以上のレッスンを受けて楽しんでいるばかりでなく、SNSでもその様子を紹介しています。有賀さんに、シェフレピをどう楽しんでいるかを聞きました。

コロナ禍で生活に変化、シェフレピは「楽しそう!」から始まった

──まずは、シェフレピを使ってみようと思ったきっかけを教えてください。

ちょうどコロナ禍で外出や外食が思うようにできずにいて、どう生活に変化をつけていくかいろいろと試していたときでしたので、最初は「楽しそう!」という印象でした。

それと、シェフがレストランで使うような食材が扱えるというのも魅力的でした。

というのも私は普段、スープ作家としてレシピを書くことなどを仕事にしていて、基本的には家庭で作れる料理を考えるのが前提です。そのため毎日、買い物かごに入れているような食材を使うことが基本で、エノキやシメジなどと比べると料理初心者になじみのないマッシュルームを使うのも避けるくらいです。

もともと料理が好きで始めたこの仕事でしたが、仕事だけをしていては、なかなか料理の幅が広がらない、自分の枠をはみ出すことができないと感じてもいました。

料理家さんのなかには、こだわりの食材を買いに市場に行く方もいらっしゃいますけど、私は近所のスーパーに行くくらいで、プロ向けだったり、珍しい食材を手に入れるのは難しいんです。ですので、たとえばラム肉の骨付きロースの塊肉が手に入っても、どう調理していいかわからないわけです。

──料理の経験値をあげてみたいと思っていたということですね。

そうなんです。私の場合、スープ作家といっても、料理を誰かに習ったことがありません。それでも料理家としてお仕事をさせてもらっているのは、調理技術の部分ではなく、たくさんの人が困っている課題を見つけて、そこを改善していくようなレシピや企画をしているからです。

ですが、料理が素人で基礎が抜けているということに対しては、コンプレックスがあったのも事実です。まわりの料理家に比べたら、自分には基礎が足りないという思いはありました。

そんなところに、ちょうどシェフレピに出会えたんです。実際にシェフレピで動画をみながら作ると、「ブレゼってこういう調理法なのか」とか「シュエってこれくらいまで炒めるのか」ということが掴めたのは、基礎固めとしてピッタリでした。

プロが主宰する料理教室も考えましたが、続けて通うには時間の確保が難しそうだと感じたのと、どこかサロン的で楽しく簡単に作りましょうという雰囲気が自分にはあわないなと思いました。また、ミールキットは生協やオイシックスなどの商品を頼んだこともあったので、知ってはいたのですが、どちらかというと利便性にふっているので、シェフレピとは性質が違いますよね。

有賀さんは、東京都出身。ライター業のかたわら、家族の朝食に作り始めたスープが2020年2月時点で約2900日以上になる。
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有賀さんが大事に保管していたレシピシートは、まとめるとこんな厚さにまで。これまで有賀さんが受けてきたレッスンの数を物語っている。

h.b.シェフのファンになって間借りレストランに食べに

──実際に使ってみていかがでしたか?

最初に作ったのは、「ウサギ肉のバスク風 シードル煮込み」(清水和博シェフ監修、体験レッスンとして販売中)でした。すごくおいしくできて、間違いなく自分が作った料理なのに、出来あがった味は自分では絶対に作れない料理で、自分が作った料理ではないみたいに感じました。動画での調理解説がとても丁寧で、わかりやすかったです。

あまりに楽しかったので、すぐに同じ月に発売されていたh.b.シェフの「豚バラ肉のトムセップ風煮込み」(体験レッスンとして販売中)も注文してみたら、またスパイスの使い方に驚かされて。「もっとスパイスのことも知りたい」と思うようにもなって、新しい商品が出るたびにシェフレピを購入していました。

とくにh.b.シェフのレッスンはほとんど購入していて「スパイスをまぶした鴨ムネ肉のエギュイエット」(現在は発売停止中)はとくに印象に残っていますとにかく作っていておもしろかったんですよ。「え⁉ リンゴにハーブを挟んで焼いちゃうの?」という感じで、作っているときからビジュアルで驚かされて「こんな料理の仕方あるの?」と言いながら作っていました。

h.b.シェフは、シェフレピで出会って、Twitterを追いかけるようになって、間借りレストランの「枯朽」にも食べに行ってファンになりました。2月からの「フランス家庭料理で学ぶ 料理の基本」の全5回のレッスンコースも購入して、先日完走したばかりです。

──シェフレピを通して、シェフのファンになってもらい、レストランに行って本物の料理を食べてもらえることを目指してもいるので、とてもうれしいお話です。ありがとうございます。実際にシェフレピを購入してみて、思っていたことと違ったことはありますか?

もともと、プロが扱う食材に触れられるということに魅力を感じていたわけですが、届いたのが、どれも想像よりも良い食材だったことです。梱包もきれいにされていて驚きました。

ほぼすべての食材が揃っているのもいいですよね。だいたいシェフのレシピを作ろうとしたら、「あれが足りない、これが手に入らない」ということがあるのですが、それがないわけですから。

ただ、シェフのレシピということもあって、食材の数がとても多いので、間違えそうになるので、注意しながら料理を進めないといけないということはあります。

あとは、とにかく計量されているのが嬉しいですよ。私の周りの料理家さんでも、シェフレピを使っている人もいて先日話したことは「シェフレピを使って、計量されていることのすばらしさを発見した」という話題になっているくらいですから(笑)。

また私は、シェフにお会いすることもあるのですが、技術的なことを中途半端に聞くことはしないようにしているんです。というのも、技術のことをもっともよく知っていらっしゃるシェフに安易に聞くのは、失礼なことなのではないかと思うからです。

その点、シェフレピでは動画で私の代わりに聞いてくれてすごくいい。やっていても「なぜこうするのだろう」って思うんですが、そこを聞いてくれるんです。さらに、その質問に対して、シェフもちゃんと言語化して答えてくださるのは、素晴らしいなと思います。

ほかにも、動画のなかでシェフが料理に対しての考え方を話されていることも魅力ですね。

たとえば、米澤文雄シェフの「ポークビンダルー」(現在は発売停止中)の調理動画のなかで調理をしながら「何が大切で何が大切じゃないかをよく理解しておくのが、料理を作る上ですごく大事」とおっしゃっていたんです。メタ認知(自分の考えについて考えること)を促すような教え方で、こうやってお店の人たちに教えているのだなぁ、と感心させられる場面もありました。

一方でh.b.シェフは、食材に寄っていきますよね。野菜をみじん切りひとつとっても、つぶさないように切るのはなぜか説明されています。こういうことは、文字だけのレシピでは読み取れないので、貴重だと思いました。

そういったシェフの個性がわかるのも、シェフレピの価値だと思います。

有賀さんが最初に挑戦した「ウサギ肉のバスク風 シードル煮込み」。(写真:有賀さんより提供)
「スパイスをまぶした鴨ムネ肉のエギュイエット」には、写真のようにリンゴにハーブを挟んで巻く工程がある。(写真:有賀さんより提供)
有賀さんが完成させた「スパイスをまぶした鴨ムネ肉のエギュイエット」(写真:有賀さんより提供)
「材料が届いたときからずっとたのしかった」というカメキチ・亀井シェフの「カスレ」。(写真:有賀さんより提供)

家族においしいといってもらえるのが家庭料理の最終ゴール

──シェフレピをしていて、どんな瞬間がもっとも楽しいですか?

料理家だから料理するのは、そもそも楽しいし、食べても楽しいですからね……。

私は、料理以外に、絵を描くのも趣味なんです。教えてもらっている教室の先生から、「いい絵は、どの段階で見てもいい絵なんだ」と教わりました。下絵もいいし、色を塗っている途中でもいい。途中がすべていいのがいい絵なんだとおっしゃるんです。

シェフのレシピは、まさにそれだと感じていて、複雑なレシピであっても、途中の下処理をするのも、調理するのも、味付けも、もちろん食べていても全部おもしろいし、味見をしても全部おいしい。どの段階でも、楽しさやおいしさを感じ取れることがあるのはすごいなと思います。

だから「どの瞬間も楽しい」ですかね。

レシピや原稿を書いたり、SNSで発信をすることがときどきルーティンになってしまうと感じることがあります。そういうときに、自分が体験して、心から楽しかったことを伝えようとすると、新しい言葉が生まれるんです。そういった新鮮な体験としても、シェフレピを楽しんでいます。

──シェフレピで作った料理は、どういったシーンで召し上がられていますか?

夫といっしょに食べたり、お友だちを数人呼んで食べたりしています。食べる時間もお昼だったり夜だったりバラバラ。亀井健シェフの「カスレ」(現在は販売停止中)は、お友だち4人でお昼に食べて楽しかったですね。私たち夫婦はいい年齢なので、シェフレピを食べた次の食事は軽めにしてバランスをとっています。

家で料理していると、家族の好みがあるので、自分が好きな味だと思っても作らないという方が多いと思います。私も、夫がスパイスを使った料理が苦手なので、家では作る機会が少ないんです。

たとえば家庭で料理をされる方が新しく買ったレシピ本から作ってみようと考えるときも「気に入ってくれるかな」と心配する方も多いのではないでしょうか。作った人がおいしいと思っても、家族や相手がおいしいと思えるのかは別。家庭で料理を作る人にとっては、家族においしいといってもらえるのが、最終ゴールなわけですよね。

私は、趣味としてシェフレピを使っていて、ときには大好きなワインを飲みながら作ったりもしていて、夫には「毎日料理を作っているんだから、今日一日くらい私の趣味に付き合ってね」という気持ちで思いっきり楽しんじゃっています。それでもどこかで「気に入ってくれるかな」という不安は、あるみたいで(笑)。それがシェフレピの料理なら「シェフの料理だから、これは絶対においしいんだ」と、責任をシェフに転嫁できるのもいいところかもしれませんね。「シェフのお墨付きの味」ということですから。

──「シェフのお墨付きの味」とてもいいですね。

家庭料理に限定して仕事をしていることもあって、家での料理は「くつろぎ」であったり、「人の回復」といったことの方が一義としてあると考えているんです。

一方で、外食や中食、シェフレピもそうですが、おいしいものを食べたいという「食べる快楽」は捨てられない。そこをどう家庭料理と切り分けたり、どう家庭料理に組み込んだりしていくのかが私にとって課題だったんです。

私だって、シェフレピで作るような料理を毎日食べているわけではなくて、ご飯と味噌汁と野菜炒めの日の方が多いわけです。年齢的にも、そういうシンプルな食事を続けていった方がいいというのもありますが、ただそのシンプルな食事だけを毎日作り続けていくのは、なかなかモチベーションがあがらないと思うんです。

もっとおいしい料理を作れるようになりたい、うまくなりたいという思いがある。それが毎日続けていくモチベーションになるはずです。

そういった意味では、日々のシンプルな食事を支え続ける意味での、ハレの日の料理は、家庭にも必要で、それをシェフレピは叶えてくれているんじゃないかと思います。

過去に作ったシェフレピの料理は、フォルダを作って保存している。

有賀薫さんのSNS
Twitter:https://twitter.com/kaorun6
Instagram:https://www.instagram.com/arigakaoru/
note:https://note.com/kaorun

有賀さんが挑戦したレッスン

フランス家庭料理で学ぶ 料理の基本(全5回)/講師:h.b.(枯朽)

ウサギ肉のバスク風 シードル煮込み(体験レッスン)/講師:清水和博(ETXOLA)

豚バラ肉のトムセップ風(体験版)/講師:h.b.(枯朽)

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