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おすすめの調理器具と選び方をカテゴリーごとに料理のプロが紹介

この記事を読むのに必要な時間は約 13 分です。

料理をこれからはじめよう!そう思ったときにつまづくポイントとして
「どんな調理器具を買い揃えたらいいのか?」
こういったことで悩みますよね。
シェフレピ店長(フレンチの料理人)の山本が、おすすめの調理器具と選び方をカテゴリーごとに紹介します。

「普段の料理をする頻度」のインターネット調査で、週1回以上料理をする人は、女性で94%、男性で78%に上った。という結果もあるようです。

マイナビ – 「週1回以上料理をする」と回答した男性の割合は?

せっかく週1回以上料理をするなら楽しく料理したいですよね。

調理器具が揃っているだけで料理が格段に楽しく、楽になります。

Table of Contents

調理器具選びのポイント

「最低限、調理をする上で必要な機能のみを求める」
「良い調理器具を買ってより調理を快適にしたい」
「お気に入りの調理器具を使って料理を楽しみたい」
「料理上手になるための近道をしたい」

調理器具を買うというだけでも色々な思いがあるのではないでしょうか?

ちなみに、もし「最低限、調理をする上で必要な機能のみを求める」という場合は、百均や量販店で調理器具を全て買っても問題ないと思います。

正直、料理を始める時、調理器具は何を使っていても問題ありません。
(もちろん良く切れる包丁を使うことで料理の上達が早くなるということは実際あり得ます)

ただ、お気に入りの調理器具を見つけることで、
“気分が上がって料理が楽しくなる”
“より快適に調理に取り組める”
結果的に、料理を無理に続けることなく楽しむことでどんどん料理が上手に、好きになっていくと思います。
調理器具選びを必ずしも正しくする必要はありません。
好きな調理器具に出会い、使って料理を楽しんでいただければと思います。

自分にとってお気に入りだと思える調理器具選びのひとつの参考になればと思い、この記事を書いておりますのでぜひお楽しみください。
(もちろん最低限のキッチン環境にフィットするかなどの要点もご説明しております)

おすすめの調理器具一覧

①まな板

まな板は1cm程度の厚みがあり、ポリエチレンなどの樹脂製のものがおすすめです。
厚みがあると安定するので食材を切りやすくなります。
樹脂製のものは手入れもしやすく、衛生的にも管理しやすいです。
また、まな板の四隅にグリップがついているタイプのものが家庭で使用するものとして最適だと思います。

オススメは、ニトリで購入できる「滑り止め抗菌まな板 シート付き」というまな板です。

※まな板は、切るときの置き場と家のシンクの大きさに合わせて選ぶことをお勧めします。
シンクの中で洗いやすい大きさのまな板を選びましょう。

滑り止め抗菌まな板 シート付き

サイズは大きいものの方は切り物をしやすいのですが、キッチンが小さい場合はMサイズ、広い場合は、Lサイズ以上のものがいいです。(まな板は大きい方が作業しやすいです)
このまな板は、滑り止めがあって、サイズも程よいので、シェフレピの製造所でも大活躍しています。オススメです。

トンボ まな板 日本製 幅60×奥行30×高さ2cm 業務用 ホワイト 新輝合成

キッチンやシンクが広く、とにかく快適に切り物がしたいという方には、こちらのまな板のような業務用も検討してみてもいいかもしれません。

②ボウル・ザル

下ごしらえをした食材を入れたり、水切りしたり。意外とよく使うボウルとザル。
特にこだわりがない場合、衛生的でかつ、扱いやすいステンレス製のものがおすすめです。
金気が出るのが嫌という理由でプラスティックやガラスを好む方もいますが、まずはステンレスで大丈夫です。

ボウル・ザルを大・中・小、3種類を一つずつ揃えていると最低限料理をするのに特に支障はないと思います。(例:直径15、18、21cm)
※可能であれば、小は3つ、中は2つを持っておくとより料理をスムーズに行いやすいです。

ちなみにザルは、網のタイプではなく、パンチングタイプの方が扱いやすいです。
また、注意点としてボウルの底が凸になっていないフラットなものをお選びください。

和平フレイズ 目詰まりしにくいパンチングざる&使いやすい深型ボール 3サイズ

とりあえずこのセットを買っておけば、それぞれのサイズのザルとボウルを各種1個ずつは揃えられるので、そこに適宜必要なサイズのボウルなどを買い足していくのがオススメです。

③包丁

もし特定の用途がなければ、三徳包丁を利用するのが一般的です。
三徳包丁は、肉、魚、野菜といったさまざまな食材を切ることができる万能包丁。
刃渡りは16~18cmほどのものが日本の台所で使いやすいサイズです。

ここまでが一般論ですが、個人的なおすすめは筋引き包丁です。
(トランシュと呼ばれたりもします)
筋引き包丁は、細長いのが特徴の包丁で、長さ24㎝ほどが個人的には使いやすい大きさになります。
これ一本で全て行う人もいて、私自身も筋引き一本で野菜のカットから、魚捌きまで行っていました。
また、炭素鋼や鉄の包丁を購入される方もたまにいらっしゃいますが、完全にプロ向けですので、切れ味は良いのですが手入れを怠るとすぐ錆びたりするのであまりおすすめはしません。

ステンレスで、先ほどあげた、三徳包丁や筋引き包丁(あるいは牛刀)などの比較的汎用性の高いものと、ちょっとした細かい作業を行いやすいペティナイフを一本ずつ持っておくと良いです。

※包丁はまな板とセットで考えた方がいいので、まな板の幅より包丁が長くならないように選ぶことがポイントです。

あくまで、より快適に料理をするための提案なので、まずは百均などで買ったものを使用して包丁に慣れ、自分の環境で扱いやすい包丁のサイズを知ることからはじめるのもいいと思います。
(私も自宅ではダイソーで買った包丁を使ったりもします)

今回は、軽くて扱いやすいという理由で、Misono(ミソノ)の包丁をオススメしております。
枯朽の清藤シェフ(h.b.さん)もミソノの最上級モデルUX10というモデルを愛用しているとのこと。
ミソノの包丁では、最上位モデルの「UX10シリーズ」その下位モデルの「440シリーズ」、リーズナブルなエントリーモデルの「モリブデン鋼」などがあります。
(他にもありますが主要でいうとこの3種類です)

結論として、リーズナブルにそれなりに切れる包丁であればなんでもいいという方には、「モリブデン鋼」、料理にも少し慣れてきたし、プロ仕様の包丁が欲しいという方には、「440シリーズ」というイメージで選択して良いと思います。

「モリブデン鋼」は、一般家庭で使う分には十分な切れ味があり、鋼材の硬度が低い分、研ぎやすく、コスパも良いので初心者の方にオススメです。

プロ仕様の包丁という意味では、「UX10シリーズ」と「440シリーズ」の2択になるのですが、「UX10シリーズ」はそれなりに値段が張るので「440シリーズ」の方がオススメかなと思います。

「440シリーズ」は、一般的にステンレス包丁に使われる13クロムステンレス鋼よりも錆びにくくて粘り強い16クロムステンレス鋼が使われていて、扱いやすさ切れ味ともに優れていて、「プロの料理人の卵が最初に購入する包丁」としても評判が良いようです。

Misono(ミソノ) モリブデン鋼 ペティーナイフ No.533/15cm

Misono(ミソノ) モリブデン鋼 筋引 No.521/24cm

Misono(ミソノ) 440 ペティーナイフ No.832/13cm

Misono(ミソノ) 440 筋引 No.821/24cm

ちなみ「UX10シリーズ」は、ステンレス包丁でありながら、鋼の包丁並の切れ味を持ちます。この包丁に使われている素材の硬度は一般的には研ぎにくいと言われているのですが、研ぎやすさも兼ね備えているというバランスの良い包丁なので、「440シリーズ」を使って包丁の扱いに慣れてきたら「UX10シリーズ」にするのも良いかもしれませんね。

正直、包丁メーカーは、重さやしなり具合、デザインなど個人の好みによって様々ですので自分お気に入りのブランドを見つけていくのがオススメですが、一旦まずは間違いないものを使うのも一つかと思います。
例えば、プルマン田町東京の福田シェフは「つば屋」の包丁を愛用しており、リストランテ フローリアのロピアさんは「ツヴィリング J.A. ヘンケルス」の包丁を愛用しているとのことです。
ぜひ参考になさってください。

④フライパン

フライパンは、小さめ・大きめの2種類があると便利です。

〈大きさ目安〉
小さめのフライパン:直径20cm
大きめのフライパン:直径:26〜28cm

フライパンによっては、IH用、ガス火用、両方対応のものなどありますので、可能であれば、両方対応しているものを選ぶといいと思います。
フライパンは料理に慣れるまで、空炒りなどで悪くなりやすいので百均で購入して料理に慣れてから少し良いものを取り揃えていくのがオススメです。

ティファール 取っ手のとれる フライパンセット 3点セット IH ガス火対応 「インジニオ・ネオ IHルージュ・アンリミテッド」 こびりつきにくい レッド L38390

ティファールの取っ手が取れるシリーズは収納スペースも少なく済み、軽いのでオススメです。
セット売りしているのでとりあえず最低限調理器具を揃えたいという方にはうってつけです。

ティファール 炒め鍋 26cm 深型 フライパン 注ぎ口付き ガス火対応 「クランベリーレッド マルチパン」 こびりつきにくい レッド B55977

深型のフライパンは一つ持っておくと煮込みから炒め物まで幅広く使えるので重宝します。
注ぎ口があるので、作ったものを別の容器に移す際にも便利です。
また、フライパンの重量も軽いので使い勝手がよく、おすすめの調理器具です。

Ballariniバッラリーニ「トリノフライパン20cm/28cm2点セットイタリア製」IH対応グラニチウム5層コーティング

サイズ感もよく、コーティングが剥がれにくく耐久性があるのでオススメです。
また、鍋底が分厚く加熱時に温度を均一に保ちやすいのでムラなく焼くことができます。
フッ素樹脂コーティングで耐熱温度は240℃〜260℃なのでガス火もそうですが、オーブンにもそのまま入れることができるのもいい点です。
加熱時に取っ手が熱くならないのも嬉しいです。
少し重量がありますが、それも個人的にはパスタを振ったりしないのであればデメリットは少なく、むしろ使っていて気分が上がるのでメリットと捉えてもいいと思います。

⑤鍋

メインの鍋として持ち手が左右についた両手鍋や、サブの鍋として、味噌汁やスープ、食材の下ごしらえなど、調理のサポートをしてくれる片手鍋の2種類を揃えると良いです。

オススメの鍋を紹介しますが、価格的な問題もありますので、まずはニトリなどで揃えるのも良いでしょう。

テフロン加工の両手鍋、ステンレスの片手鍋、鋳物ホーロー鍋それぞれを持っておくと色々な料理にチャレンジしやすいと思います。

IH・ガス火 ソフトグリップ 両手鍋(24cm Days) ニトリ

ニトリの両手鍋は、コスパも良く、扱いやすいので持っておくと重宝します。

フィスラー (Fissler) 片手鍋 16cm ソースパン ボン IH対応 フタ付き ガス火/IH対応 ドイツ製 ステンレス

フィスラー (Fissler)は、鍋底が厚く、非常に扱いやすいです。
ステンレスなので鍋底がどれくらい焦げ付いているか見やすいのもオススメポイントです。
ちょうど良い大きさ(16㎝)のソースパンを蓋付きで持っていると便利なので一つ持っておくと良いでしょう。

staub ストウブ 「 ピコ ココット ラウンド ブラック 20cm 」 両手 ホーロー 鍋 IH対応 

ストウブの鋳物ホーロー鍋は、熱伝導性と保温性の高さが特徴です。弱火でも素早く均一に熱が伝わり一度温度が上がると冷めにくいので、長時間の煮込み料理にも最適です。フタが重く密閉性が高いので蒸気が逃げにくいというのもオススメポイントです。
オーブンに直接入れられるのもオススメポイントなので、自宅にあるオーブンに入るサイズを選ぶことをオススメします。
もちろんルクルーゼなどの鋳物ホーロー鍋もオススメです!

⑥計量スプーン

計量スプーンを選ぶポイントは2つです。
①1本で小さじ、大さじの両方の機能を満たしているか?
小さじ、大さじなど、何本もスプーンがついている計量スプーンはバラバラして使いにくかったりするので1本で二役を担えるタイプの計量スプーンを選びましょう。

②自立するか?
計量スプーンで意外と大事なポイントが、自立するかどうかです。
なぜ自立する必要があるか?ですが、自立すると、作業台などにスプーンを置いて計量できるんです。
これが便利な計量スプーンかどうかの明暗を分けるくらい重要です。

ナガオ 燕三条 極厚ダブル計量スプーン 5cc 15cc 18-8ステンレス 日本製

この計量スプーンは、画像からもわかると思うのですが、1本で小さじと大さじの2つの役割を果たすことができます。
また、底が角ばっているわけではないのですが、安定して自立するので、作業台に置いて計量を行うことができます。

⑦計量カップ

計量カップは500mlを一つ持っていると良いと思います。
正直、フレンチの厨房だと計量器でgで計量することが多いので使うことはあまりありませんがオススメを紹介しようと思います。

マーナ (marna) 目盛りが見やすい 計量カップ 500ml ( 電子レンジ / 食洗機対応 / 耐熱 ) 注ぎやすい フック穴付き 壁掛け 収納 K728CL

この計量カップは、底が丸くなっているので角がなく、洗いやすくて便利です。

⑧計量器(デジタル製)

計量器は、ものによっては壊れやすかったり、あまり数値が正確でなかったりするので選ぶときは注意しましょう。
あると便利な機能として0表示(風袋引き)機能がある計量器だと容器を載せた後に0表示ボタンを押せば数字が0に戻り、材料の重さのみを簡単に計量することができます。

タニタ(TANITA)デジタルクッキングスケール KD-321 シルバー

計量も正確で耐久性もあるのでこちらがオススメです。シェフレピの製造所でも大活躍しています。

⑨コルヌ(カード、ドレッジ)

コルヌ(カード、ドレッジ)は、カットした食材を集めたり、パスタ生地を練る時にはあると便利な調理器具です。
無くても全然問題ないものではありますが、あると便利ということで紹介いたします。
ステンレスのタイプや、プラスティックのタイプがあります。
ステンレスのタイプは、歪むと使い物にならなくなるので、プラスティックのものがオススメです。

タイガークラウン ドレッジ №554 ポリプロピレン 日本 WDL0701

便利で安いので一つ持っておくと良いと思います。全然無くても問題ありませんが…

※楽天のリンクは、送料込みで一番安いものを選んでいますが、一緒に他のものも買う場合は、違う店舗を探すとより安く買えるかと思います。

⑩ゼスターグレーター(おろし金、チーズ削り)

チーズを削るときや、ニンニクを削るとき、レモンやオレンジなどの皮を削って香り付けするときなど様々なシーンで重宝するゼスターグレーターです。
中でも、Microplane(マイクロプレイン)のゼスターグレーターが特にオススメです。
マイクロプレインのゼスターグレーターには、大きく分けて「クラシックシリーズ」と「プレミアムシリーズ」の2種類があります。
ですが、持ち手と価格が違うだけでブレード部分は同じです。
クラシックの持ち手は硬いプラスチック製で、プレミアムシリーズには表面に柔らかい感触のエラストマー(ゴム弾性を有する工業材料の総称)が使われています。
エラストマーは、肌触りが良く個人的にはかなり好きで700円くらいの差なのでプレミアムシリーズをオススメします。

Microplane おろし器 正規輸入品 31.8×3.5×3.3cm ブラック プレミアムシリーズ ゼスターグレーター MP-0611

一本持っているとチーズ削りが格段に早く、楽にできるのでオススメです。
また、チーズを削った時にふわふわに削れるのもポイントです。
また、パスタにレモンやオレンジの皮を削ったり、お吸い物にすだちの皮を削ったりするだけで料理がワンランクアップするのでぜひ試してください。
※柑橘類の皮を削るときは、皮の真下にある白い部分は苦いので、表皮だけを削るようご注意ください。

さいごに

最後までお読みいただきありがとうございます。
まだまだ紹介したい調理器具がありますので随時追加更新していこうと思います。
もし、調理器具でこんなものを追加して欲しい、教えて欲しいなどありましたらチャットからお問い合わせください。
以上、「おすすめの調理器具と選び方をカテゴリーごとに料理のプロが紹介」でした。

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